何だかんだ女性は厄年を気にしてる?!


相談所も色々、会員も色々、仲人も色々です…。先日から、いわゆる “結婚相談所あるある” をお送りしています。日々の活動を通して、“心に移りゆくよしなし事” を気の向くままに(気が向いたときに...)少しづつお話しして見たいと思います。 


今日は、『何だかんだ女性は厄年を気にしてる?!』をお送りします。  


むかしむかしの話になります...。701年大宝律令が制定されて全国に令制国が置かれ、国司が派遣されて治めていた訳ですが、その国司が政務を執っていた施設(国庁)が置かれた都市を国府と言います。国府の付近には国庁以外に国分寺・国分尼寺・総社が設置され、各国における政治的中心都市であるとともに司法・軍事・宗教の中心だったとされています。 


地元の石岡市と言えば、その中の常陸国の国府だったところとして有名で、奈良時代中期741年に聖武天皇が仏教による国家鎮護・万民息災を願い、日本各地に建立を命じた国分寺と国分尼寺の一つ「常陸国分寺・国分尼寺」が北側に置かれ、また南側には国内の神を合祀した「常陸國總社宮」が配置されています。石岡に住む地域住民が老若男女問わず厄除け、厄払いのお参りを欠かさないのも、そんな歴史に由来しているからかも知れません。


 “厄年”の発祥は不明ながら、平安時代には既にあったとされている風習です。一般的に男性と女性の厄年は異なり、本厄は男性の場合は、数え年で25歳、42歳、61歳で、女性の場合は19歳、33歳、37歳とされています。男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、凶事や災難に遭う率が非常に高いので十分な警戒を要するとされているのです。 


少々ややこしいのは、いずれの厄年にもその前後1年間に前厄(厄の前兆が現れるとされる年)・後厄(厄のおそれが薄らいでいくとされる年)の期間があり、本厄と同様に注意すべきとされています。本厄の年に「厄祓い」・「厄除け」を行い、神仏の加護を受けて凶事や災難を未然に防ぐ慣習は全国でも広く行われています。 


ちなみに女性の本厄は19歳、33歳、37歳ですので、30代の女性は本厄以外に前厄と後厄を加えると、数え年で32歳(前厄)、33歳(大厄の本厄)、34歳(後厄)、そして35歳を挟んで僅か1年後には、36歳(前厄)、37歳(本厄)、38歳(後厄)の合計6年間も厄年の影響下にあります。しかも33歳と言う大厄を含むと言う、厄年のオンパレードになってしまうのです。 


勿論、全ての女性が、この厄年を気にしているとは限りませんが、アラサー女子の結構多くが、厄年の真っただ中に突入してしまう前に、つまり数え年で31歳の大晦日までに何とかお相手を見付けて婚姻届けを提出してしまいたいと願っているのです!!。 


かく言う当相談所も、数え年で30歳前後の相談者が、実際に結構多くいらっしゃいます。お聞きして見ますと、やはり厄年を前にして婚活を本格的に始めたいと言う希望を仰る方がかなりの割合を占めています。 


ちなみに、何故女性の33歳を大厄とするのかについては諸説ある様ですが、江戸中期の随筆家だった林自見の著書「雑説嚢話(ざつせつのうわ)」によれば、『女性は産(さん)を大厄とすれば、三十三の産の声を重ねるが故、厄年とす。』と書かれています。これはとても腑に落ちる考え方だと思います。  


しかし、現代は医療も発達していますので“出産”が昔ほどは命の危険を伴うものとは限らなくなってきたと思います。1993年以前では、女性の高齢出産は30歳以上だとされていましたが、それ以降は35歳以上の初産の女性が高齢出産だという定義に変更されました。この背景には、諸外国が35歳以上を高齢出産としているケースの割合が多いことと、我が国の晩婚化が進み、30歳以上の初産の女性が、妊婦の1割を超えたことが挙げられると言われています。  


たしかに、高齢になると妊娠し辛くなったり、出産のリスクが高くなったりなど、何かしらのリスクがともなうことも多いものです。しかし、昔は一般的ではなかった不妊治療の進歩や産後のケアのクオリティの高さなども考慮すれば、たとえ年齢が上がっても、出産できるという選択肢は、格段に広がったようにも思います。  


経済的にも精神的にも落ち着いた年代になってからの高齢出産は、若い頃より冷静に出産のことを考えたり、未来のライフプランを堅実に捉えたりすることができるというメリットもあります。高齢出産のリスクをしっかりと理解したうえで、出産に臨むとすれば、それこそ数え年32歳から始まる“厄年オンパレード”をそれ程には気にすることも無くなって来たのではないでしょうか?!。  


尾道自由大学校長(神社学専門)の中村真氏によれば、「“やく年”のやくは、“厄”でなく“役”だと思っているから、厄払い自体をしたことがありません。」と仰っています。確かに“厄年”と聞けば、何か良くない事が起こりそうな年に思えますが、所説ある中で「役目を与えられる年」と言うのがあるそうです。  


「役を担うぞ」という気持ちで、厄年を迎えるのか、「厄払いをしないと怖い」という気持ちで、厄年を迎えるのかは、ほんの些細な心の持ち様かも知れませんが、ご自分が何れの気持ちで受け止めるかで、一年の過ごし方がかなり変わってくる気がいたします!。



 “厄年は節目の年!大事な役を担う年!” 



どうせなら、「大厄から逃れよう」とするよりも、寧ろ「大役を担う」前向きの発想で過ごしたいものですね!。今日は、この辺で失礼します。  

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