愛情を深めるための喧嘩の仕方とは?!
今日は「愛情を深めるための喧嘩の仕方とは?!」をお送りします。
俗に「喧嘩するほど仲がいい」などと言いますが、カップル同士の喧嘩もコミュニケーションの一つだと思えば、お互いの関係をより良いものに深化させるために必要なものなのかも知れません。しかし、「売り言葉に買い言葉」とも言われるように、お互いの気持がエスカレートしてしまうと収集がつかなくなってしまう場合もありますし、それが“別れ”の原因にまで発展してしまう可能性も秘めているのです。
原因はそれこそ他愛もないことから始まった喧嘩でも、成り行きを間違えてあらぬ方向へ行ってしまうと、取り返しのつかない状況になってしまいがちです。お互いが基本的に愛情を感じ合っていて、二人の関係をより良いものにして行きたいと言う気持ちがベースにしっかりと通じ合っていれば、その場の雰囲気で熱くなったとしても、どこかで気持ちをセーブする“心のブレーキ”が作動するのではないでしょうか。
例えば、私の友人の話しになりますが、中学校の同級生同士のカップルで、もうそうとう長い付き合いなのに、いつまでもラブラブなカップルが居るのです。彼らを見ていると若い頃からしょっちゅうつまらないことで喧嘩ばかりしているのです。その度に話を聞かされるこちらの気持ちも察して欲しいと思いますが、多分そんな周囲の迷惑をよそに、本人同士にとっては喧嘩している時間がとても大切な時間になっているのかも知れません。
今から考えてみれば、付き合い始めてから40年以上もの間、決定的に別れるのなんのと言うレベルまでこじれまくった喧嘩は、私の記憶する限りにおいては全く無かったと思います。ひょっとすると、何かしら喧嘩する時のルールの様な決め事があるのかも知れないと思い、ブログのネタの参考にするからと二人に聞いてみることにしました。するとお互いに顔を見合わせて曰く、「俺が我慢しているだけだよ...」「いいえ私が諦めているだけよ...」とまたいつもの喧嘩を始めそうになったので、そそくさと退散してきました。
まぁ喧嘩の度に周囲を巻き込んでオープンな言い合いを派手に始めてしまう友人夫婦に、真面目に聞いた私が間違いだったかも知れません...(笑)。と言う訳で何の参考にもなりませんでしたが、彼らは普段はとても仲の良い羨ましくなるような“気の置けない夫婦”なのです。そのことは彼等の名誉のために申し添えておきます...(笑)。
友人夫婦には何の指南もして貰えませんでしたが、仕方ないので私の経験や他の友人や、仲人として仕入れた情報をもとにして、カップル同士の喧嘩のマナーやルール、仲直りの方法などを考えていきたいと思います。是非参考にしていただいて、長続きする二人の関係をより深化させて行って貰いたいと願っています。それでは参りましょう。
<喧嘩の相性>
①喧嘩の相性の良し悪し
昔から「喧嘩両成敗」と言われますが、喧嘩したあとの仲直りの公平さは大事ですが、その前にお互いが言うべきこと、言いたいことを、全部吐き出していますか?が結構大切なポイントだと思います。喧嘩の最中も公平でなければいけません。喧嘩をするぐらいですから、お互いが自分の言い分が正しいと信じて疑わないでしょう。しかし、相手にだって言い分がある筈です。いくら客観的に善悪が明らかな場合だったとしても、聞いてみなければ分からない“一分の理”はあるかも知れません。“一分の理”が無いとしても主張する権利はあるのです。どんなに感情的になったとしても双方が公平に意見を言い、双方の内容を理解する努力をすることを疎かにしてはいけません。
喧嘩の最中でも、相手を大切に思っている気持ちを忘れてはいけません。お互いの愛情や尊敬の念さえ忘れなければ、どんなに感情的になろうが、こじれようが、収まるところに収まるものだと思います。浮気したとかしないとかの辛辣なやり取りの場合でも相手への思い遣りや気遣いは失ってはならない部分なのです。「一方的にまくし立てない」、「相手の話に途中からかぶせない」、「過去の喧嘩を持ち出さない」、「一分でも同意できることがあれば素直に認める」、そして「悪口の応酬をしない」等々、の有りがちな状況を守ることが出来そうな関係なら喧嘩の相性はまずまずだと言えそうです。お互いが意地を張って勝とうとすることに終始せず、理解を深めてよりよい関係を作れる様に出口を探しながら落とし所を見つける努力を忘れないことです。
②喧嘩の仕方
一つ目は「それはもうしないで!」、「嫌なことを分かって!」、「自分が悪いんでしょ!」とストレートな物言いをする方法です。相手は本気度を即座に感じ取ります。きつく言い過ぎてこじれてしまうリスクもありますが、深刻な状況を解消する場合に限って使う限りに於いては、効果的な方法だと思います。
二つ目は「どんなに悲しい気持ちになったか理解できる?」、「とても辛くて情けなくて傷ついたわ!」と相手を大いに反省させる方法です。お互いの関係性がしっかりしていて、ちゃんと思い遣りや深い関心を向けていてくれるベースがあるとすれば、「ごめん、悪かったと反省しているよ...」と速攻で謝罪してくれると思います。
三つ目は「どちらかと言えば、それってあまり好きじゃないかな?!」、「この次は気を付けてくれれば、それでいいよ、もう気にしないでね...」と言った具合に、ストレートな表現を避けて、敢えて遠回しな物言いで気付かせる方法です。相手を傷付ける心配はありませんが、鈍感な相手の場合はピンときてもらえず、効果は期待出来ないかも知れません。
とにかく感情的になりそうな気持ちを理性的に抑え、“喧嘩”と言うよりは“本音の話し合い”に近い形に持ち込むのが一番理想的な喧嘩の仕方で、且つ二人の関係性を一歩も二歩も深めてくれる効果を持っていることでしょう。腑に落ちる落とし所を探せるのが二人の相性の良さと言うものでもあると思います。
<喧嘩のタイプと相性>
①大声を出してしまうタイプ
結構激しく大声を出して罵り合うカップルって見かけますよね...。傍で見ているとビビって逃げ出したくなりますが、ある程度やり合うとケロッと仲直りしてたりして...。お互いがストレスを発散するための“プレイ”としか思えません。ある意味相性が良いと言える気がいたします。
しかし、こんな極端な喧嘩をするカップルに気を付けていただきたいのは、「相手を徹底的に論破してしまおう」とか「“別れよう”なんて思ってもいないのに口走ってしまった」とか、勢いに任せてあらぬ方向へ暴走し、“後悔先に立たず”といくら悔やんでも取り返しがつかなくなってしまうことです。その辺の“加減”が暗黙の了解ならば、どうぞ好きにやって下さい...としか言えません(笑)。
②泣き出してしまうタイプ
女性の場合が多いとは思いますが、いきなり大粒の涙をボロボロとこぼし始めます。良く“涙は女の武器”と言われますが、大抵の男性は無抵抗になります。女性に泣かれた時点で“負け”なのですが、そんな時男性が思うことは...「えっ何で???どうしよう...」と狼狽えて困惑しきりになったり、自分まで悲しくなってしまう...と言うのが一般的です。女性はそこを計算している場合もあります。
他には「泣けばこっちが何も出来ないことを知っていて全くズルいな...」とか「また泣き出したのか、面倒だな...まともに話し合いも出来やしない...」と批判的に捉える男性が多いのも確かです。この“涙”と言う最終兵器はたまに使うから効果的なのであって頻繁に泣いていると暫く放置されるのがオチですので、気を付けることが必要です。一方的な“武器”を使わないと収まりがつかないと言うのは、余り相性の良い喧嘩とは言えないと思います。
③しつこくネチネチと文句が止まらないタイプ
言うに事欠いて全く関係のない昔の揉め事を掘り返してきて、しつこくネチネチと繰り返し文句や愚痴が止まらないカップルも結構良く見かけます。大抵はどちらかが一方的に言いまくって、もう片方は必死に我慢して耐えている...と言った構図が浮かんできます。
この様なカップルは決して喧嘩の相性が良いとは言えません。喧嘩は公平に出来てこそ相性が良いと言えるのです。しつこくネチネチ言われるまま我慢してないで、「そのネチネチと続けられるのは耐えられないよ...」と正直に伝えることをお勧めします。
それでも相手のネチネチ攻撃の仕方が変わらない様であれば、長い目で見て二人の関係を考え直した方が良いのかも知れません。多分、長続きはせず遅かれ早かれ“堪忍袋の緒が切れてしまう”のではないかと思います。
④時間をかけて話し合うタイプ
これは「喧嘩」と言えるかどうか分かりませんが、相手を論破しようとする訳でもなく、二人の間で起こった“齟齬(そご)”を徹底的に話し合って解消しようとするものです。これは相手をかなり大切に思っていなければ出来ないことだと思います。
自分たちの関係がこの先の長い時間の中で、同じ状況を繰り返すことの無い様に、お互いの考え方や、事ここに至った発想のプロセスを二人で紐解きながら、どうすれば良かったのかを埋め合わせて行くのです。これは二人の幸せな関係が長続きする秘訣だと思います。喧嘩一つでもこんなに大切に向き合おうと努力できるのは相性抜群のカップルだと思います。
<したほうが良い喧嘩とは?>
①お互いを気遣う喧嘩
今日のテーマは「愛情を深めるための喧嘩の仕方」です。その意味では「こんな喧嘩ならした方が良い」と言うものをお伝えしなければいけません。その一つがこの「お互いを気遣う喧嘩」だと思います。お互いの健康や食生活、多忙な仕事や飲み会、それにお互いの金銭感覚の違いなど、お互いがお互いのために気付いたことは率直に伝えましょう。
その上で喧嘩になるのでしたら、寧ろやり合うべきだと思います。何故なら、自分の我儘を通そうとしたり、相手への不満や愚痴を爆発させたりと言った内容とは訳が違うからです。お互いを気遣う気持ちは愛情を深めるのに無くてはならない心情だと思います。もともと相手を思いやる“気遣い”から出た話しですので、言われた方も口では反発したとしても、心の中では“心配してくれて有り難い”と思う気持ちが浮かんでくるものなのです。
ですから、喧嘩になったとしても、二人の気持ちを確認し合うことが目的ですから、お互いを傷付けようなどとは微塵も思っていませんので、どこかで歩み寄りを見せるタイミングが必ず来る筈ですし、二人の関係をより幸せな関係へと深化させる結果を導き出すことになると思えるからです。
②食事や生活習慣や将来に関する喧嘩
お互い育った環境が違うのですから、交際していて「あれっ?これってどうなの?」、「何だか気になって仕方ない...」、「何様のつもり?その言い方は良くないと思う...」、「都会の利便性VS田舎の豊かな環境のどちらを選ぶか問題...」、「親との同居や子供が何人欲しいか問題...」と言った“違和感”と言うか“気付き”と言うか、生活習慣や将来設計に関わる様なことに関してのちょっとした“相容れない不満”は必ず幾つも出てくるものだと思います。
これから長く二人の関係を大切に育てて行きたいと思うのであれば、生活習慣の不満に関しては、気付いた時点で率直に出し合うことが正解です。「箸の持ち方が違う」、「ご飯と味噌汁の置き場所が違う」、「好みの味付けが違う」、「待ち時間の感覚が違う」、「金銭感覚が違う」、「大切な食生活の考え方が違う」、「言葉遣いの感覚が違う」、「結婚生活や子供のこと等の将来に関する考え方が違う」、等々に関してはそれこそ正解が無い場合もある訳ですから、“違うということ”をお互い認め合った上で、少しづつより良い方向へ近付けて行けば良いのだと思います。
③どちらがどれだけ愛情が深いか問題
これは交際中の“カップルあるある”の一つだと思いますが、お互いが相手をどんなに好きかをアピール仕合いたいものなのでしょう。仲人として時々耳にする喧嘩なのですが、正直言って“微笑ましいバカップル”そのものですので、勝手にイチャついて下さい...と申し上げるほかありません。しかし、相手に自分の好意的な気持ちを率直に打ち明ける行為は、それが出来る関係性が育っている証拠でもありますので、仲人にとっては微笑ましくもあり、安心できる状況に違いないことなのです。どんどん競い合って下さい(笑)。
<「ごめんなさい」と「ありがとう」で仲直り>
喧嘩をしたあとの態度はとても重要です。「愛情を深めるための喧嘩」になるか否かは、仲直りの仕方にかかっていると言っても過言ではありません。一番やってはいけない行動は、意味もなく取り敢えず謝ることです。「私が悪かったわ、ごめんなさい...」本当に自分が悪いと反省して納得しているのならば別ですが、事態を長引かせない様に、相手に嫌われない様に、ついメールやLINEを入れてしまうのはいけません。
納得していないことは謝ってはいけません。余計に状況を複雑にしてしまうだけなのです。「さっきは勢いで言い過ぎてしまっって嫌な思いをしたでしょ...ごめんなさい。」と言う具合に、自分が悪いと反省したところだけをきちんと謝罪すれば良いことなのです。その方が相手も同様に自分自身で素直になって反省すべきは反省することが出来るのだと思います。
お互いに良い関係を続けたいのなら、一番良い方法は「普段通りに接する」ことだと思います。口喧嘩がエキサイトしてしまった翌日は、お互いに気不味い空気が流れるものですが、そんな時にまだ結論が出ていない、とばかりに「昨日のこと悪いと思わないの?!」などと追い打ちを掛けられると、せっかく素直になろうとしていた気持ちを逆なでしてしまいます。そんな一言を吐いてしまいそうな時は、落ち着くまで会わないことをお勧めします。
恋愛が長続きしていくと共に、愛情が少しづつ深まっていくには、お互いの愛情が釣り合っていなければなりません。どちらからの思いが強過ぎても、より良い関係は深まらないでしょう。自分のことよりも相手の立場に立って思い遣りの気持ちを持って接すれば、お互いが感じたことを我慢せずに率直に話し合うことが出来るのです。
そんなお互いを思い遣る喧嘩を対等な立ち位置で打ち明け合い、時間を惜しまず、面倒がらずに話し合いを続け、相手が何をどの様に思っているのかを充分に理解して、お互いの考えの相違点を明確にし、自分自身を見直してみることが出来れば、心から「ごめんなさい」と「ありがとう」を伝え合い、一緒に愛情を深めて成長していくことが出来るのではないでしょうか。
今日も良い一日であります様に。
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