あるお見合いの顛末(その7)


※この物語は実話にもとづいては居りますが、あくまでフィクションとしてお読みください。 


プレ交際が成立し、せっかくのご縁を大切にしたいとの願いも叶わないまま、初デートも決まらず、お相手の鈴木様(仮名)は勿論、先方仲人様からの連絡も途絶えがち…。今日は「あるお見合いの顛末(その7)」をお送りいたします。 


「初デートの日程調整をしています。」との連絡があって、更に丸一日が経った日の午後、業を煮やして、こちらから、当の先方仲人様へ連絡を入れました。

「お世話になっております。その後、鈴木様とのお話は如何なりましたでしょうか。ご連絡をお待ちしております。よろしくお願いいたします。」 

すると、まるで他人事の様な無責任な返事が返ってきました。  

「テリブル緑山の山本(仮名)です。鈴木には現在お会いできるお日にちを再度検討し、近いお日にちでお会いできるよう話をし、田中様(仮名)とやり取りする旨の報告は受けております。よろしくお願いいたします。」 

出ました!鈴木様へ丸投げです…。いったいこの丸一日の無駄な時間は誰のせい??。  

「昨日から、丸一日経過しておりますが、鈴木様からは、その後何もご連絡をいただけてないようです。仲人様が報告を受けられたのは昨日の何時頃でしたでしょうか。お聞かせいただけますか?。」

「昨日の夕方17時でございます。」 


苛立ちを押さえながらも、何とかしたい一心で、踏み込んだメールを送りました。 

「田中から何度か連絡を貰っていまして、昨日の午後に仲人様から『今一度予定の調整など提案いたしております。日程確保まで今しばらくお待ちくださいませ。』とのご連絡をいただきましたことを伝えております。現在までにご本人様から何もご連絡をいただけてないことは先ほどお伝えいたしました。仲人様が鈴木様と直接お話しされたのが昨日の17時だと言うことですので、恐らくこのままですと鈴木様から田中へのご連絡はいただけないのではないかと危惧いたします。日程を調整された結果を本日中に仲人様からご提案いただきたいと存じますが如何でしょうか。弊社会員の田中へ事態の報告が出来ずに苦慮しております。何とぞ事態の打開へのご努力とご協力を重ねてお願い申し上げます。」 


すると、先方仲人様の責任逃れの対応が加速してきます。1時間後に後ろ向きのメールが来ます。

「テリブル緑山の山本(仮名)です。この時間帯から夜にかけては鈴木も仕事だと思いますので、少し手が空いている時間に、でなければ仕事終わりに、田中様へ予定の調整をし、連絡する事の旨を伝えました。本日中には田中様へ連絡をさせますのでよろしくお願いいたします。現在の鈴木の詳しいスケジュールまでは弊社では把握しておりませんので、今のこの時点では鈴木の都合の良い日時は私は把握しておりません。ご了承くださいませ。よろしくお願いいたします。」 


何か日本語が不自然になっています...。もう先方仲人様のキャパを越えてしまった感じがいたしました。いったい、この一日何をやっていたのでしょう。鈴木様へ「自分で何とかしろ」と傍観者になってしまい、何も事態を収拾するために主体的に動こうとはしていなかったと言うことです。そこを深刻に感じて次のメッセージを送りました。  

「ご連絡ありがとうございます。この状況でご本人同士での調整は事態を前向きに打開するとは思えません。ここは、仲人様と鈴木様でご調整いただき、私へ調整後の日程をご提案いただきたいと存じます。ご了承いただけますか?。」 


すると、そこからまた連絡が途絶えます…。仕方なく田中様へ一日の報告を入れました。田中様も返信してくださいました。  

「こんばんは。やはり連絡はありません。提案ですが、これまでの彼女の対応を見ていると交際に前向きとは思えないし、信頼関係も構築出来ないので、彼女が交際終了を希望するのであればそれも良し、逆に交際継続を希望するのであれば一旦相談所に交際の心構えの教育と意志の確認をしていただき、あらためて先方からデートを申し込んでいただくということにしませんか?。本来活動前に理解しておくべきルールやマナーがごっそり抜け落ちていて、恐らく自分の何が間違っているのかさえ自覚していないと推察します。結局あちらの仲人は、鈴木さんへ丸投げしているじゃないですか…。これでまた適当な日取り提案してきたらどう言い訳するのですかね。このままなら仮にデート日が決まっても、待ちに待った初デートを楽しめる雰囲気にはなれそうもありません…。」 


田中様の気持ちは痛いほど理解できます…。私も返信いたしました。  

「仰る通りですね。それでは、こういたしましょう。多分、先方がこの調子ですと、こちらから交際終了にしましょうと言いだす様に仕向けている、としか理解できません。もう少し考えて見ますので、あと二日だけお時間をいただけますか?。よろしくお願いいたします。」  

「解りました、お任せします。こちらもこの方と円満な交際は諦めているのですぐに会いたいとも思いません。なんなら最初に提案された7月28日でも良いとすら思っています。」 

「ありがとうございます。相手の出方を踏まえつつ対応してみたいと思います。ところで、経過はご覧になりますか?、それとも結果だけの報告が良いですか?あくまで大人の対応を心掛けますが、ややもすると気分が悪くなるやり取りも含まれるかも知れませんので...。一応お聞きしておきます。よろしくお願いいたします。」 

「私生活に差し支えるのはまずいので大きな進展があった時のみで大丈夫です。ご迷惑をおかけし本当に申し訳ございません。」 

「かしこまりました。事態が何も進捗せず、本当に申し訳ございません。取り敢えず先方仲人へは、鈴木様⇔先方仲人⇔私⇔田中様の連絡ルートを守る様に申し上げておきます。それでは、この件は預からせていただきます。よろしくお願いいたします。」 


田中様との打合せを済ませ、明日こそは、この膠着状態を良い方向へと向かわせなければ…。そう気持ちを鼓舞させながら業務終了といたしました。今日は、この辺で失礼します。  

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