夫婦別姓って新しいの?!(苗字への変遷)


「夫婦別姓(夫婦別氏)」とは、結婚した夫婦が改姓せずに、それぞれの結婚前に名乗っていた姓を引き続き使用できる制度のことです。結婚後に改姓する場合は「夫婦同姓(夫婦同氏)」と言います。また、その何れかの制度を選択できる制度が、今様々な議論を巻き起こしている「選択的夫婦別姓(選択的夫婦同氏)」と言うことになります。現在は民法750条に於いて「夫婦同氏」と決められていて「夫婦別氏」が認められているのは国際結婚の場合のみとされています。これを広く国民の権利として認めるか否か、正に導入の是非が議論されているのです。今日は「夫婦別姓って新しいの?!(苗字への変遷)」と称して歴史的考察から考えて見ましょう。 


<氏(うじ)と姓(かばね)> 

「氏(うじ)」とは古代に遡れば、「氏族」と呼ばれる血縁集団を表していました。神事・祭祀を担当した中臣氏(なかとみうじ)、軍事や刑罰を担当した物部氏(もののべうじ)等が有名です。天皇から与えられたものもあったそうです。ちなみに「姓(かばね)」とは古代の大王家が氏族に与えた「称号」のことをいい、臣(おみ)、連(むらじ)、伴造(とものみやつこ)、国造(くにのみやつこ)等があります。

 飛鳥時代になると、天皇を中心とする中央集権制度への改革を目指す大化の改新(645年)があり、身分制度の整理を目的として天皇家から八色の姓(やくさのかばね)が与えられました。八色の姓は文字通り8種類あり、貴族の姓としては朝臣(あそん)、宿禰(すくね)等が知られています。さらに、戸籍制度が始まったのもその頃で、管理上の必要から庶民にも庶民用の氏姓が与えられたと言われています。ただし、「氏(うじ)」と「姓(かばね)」は所謂「苗字」とは全くの別物だったことは確かです。  

平安時代になると、朝廷の重要な役職に就く氏族は「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」と呼ばれる4つの氏族によって占められることになります。この源氏、平氏、藤原氏、橘氏の全てが朝臣の姓だったこと、更に藤原氏の隆盛とともに「藤原氏」ばかりが多くなってしまい、お互いの区別がつかなくなってしまったと言われています。 


<名字の始まり>  

増えすぎた藤原の氏族は、自分たちの屋敷のある京都の地名等から家名(九条・近衛・鷹司・二条・一条等)で区別されるようになり、いつからか自らもその呼び名を名乗るようになりました。その後他の公家にも同様に広がりを見せ、平安時代の終わりになると、その通称としての「家名」が呼び方として定着したのです。一方平安時代の終わりには「荘園」の警護を目的に武士が生まれ、その領地支配を明確にする必要性から、地名を名字として名乗る様になったと言われています。 


<下剋上が名字を広めた>  

鎌倉時代には苗字は公家や武家の特権とされましたが、やがて戦国時代に下剋上が横行する様になると、武士も農民との関係を維持しようとして自らの名字を与える様になったと言われており、貴族の「家名」と武士の「名字」は、改めて「名字」として統合され、室町時代になると農民階層にまで広がったと言われています。 


<秀吉の兵農分離政策が名字を奪う> 

戦国時代から安土桃山時代になると豊臣秀吉が天下統一を果たし、武士と農民の身分を分ける「兵農分離政策」を進めたことで、再び「名字」が支配階級の特権とされ、庶民が名字を使えなくなったとされています。更に、江戸時代になると幕府によって1801年に「名字帯刀の禁令」が出され、武士等の特権階級や一部の庶民(庄屋・名主)を除いて名字を公の場で名乗ることができなくなってしまいました。 


<実際はどこまで許されたのか>  

実際には商人や農民でも先祖を遡れば武士と言う場合は名字があり、商人は「名字+屋=屋号」として使っていたのです。つまり公には名乗れなかったとされていますが、持つことが許されなかった訳では無かったのです。その意味もあってか、この頃から武士が支配地域から名付けた「名字」ではなく、苗(なえ)の字を宛てた「苗字」を使う様になったそうです。実際、いわゆる現代の戸籍に当たる「宗門人別改帳」の様な公的な書類には庶民の「名字」は記載されませんでしたが、寺で故人の戒名や俗名、死亡年月日、享年などを書き記した「過去帳」や「墓碑」には庶民の「苗字」が記載されたそうです。我々が考えるよりは緩い感じだったのかも知れません。 


 「夫婦別姓」の本題には届きませんでしたが、今日はこの辺で失礼します。

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