結婚の形態とは?(その5)


昨日は「嫁入り次第」の様子をご紹介いたしました。いにしえの婚礼の様子がイメージされましたでしょうか。この形態は長く、安土桃山時代まで行われたと伝えられています。さて、南北朝に於ける内乱の時代を含め広義の室町時代は、いわゆる「下剋上(げこくじょう)」と言って、社会的に身分の低い者が身分の上位の者を実力で倒す風潮が強まった時代です。そこで幕府は乱世を安定させる方策として、民衆に道徳心を目覚めさせようと「礼法(れいほう=らいほう)」と呼ばれる礼儀作法を普及させようとしました。「嫁入り次第」もこの「礼法」にのっとって行われたものでした。今日は「結婚の形態とは?(その5)」として、婚礼に無くてはならない「仲人」の存在についてお送りいたします。 


<仲人の歴史>  

仲人の歴史は記紀万葉の時代以前まで遡ります。古事記と日本書紀に「天皇は、雌鳥(めとり)の皇女をお妃にするため、異母弟の速総別尊命(はやふさわけのみこと)を仲立ち(なかだち)にした」という逸話が残っており、この「仲立ち(なかだち)」と言う言葉が「仲人」の始まりとされていて、この話は仁徳天皇40年(紀元352年)2月と記されていますから、「仲立ち(なかだち)」は、かなり昔から必要とされてきた存在なのです。平安時代になると、かなり一般的になり、当時の「妻問婚=通い婚」には仲人が登場し、鎌倉時代には「媒(なかだち)」と呼ばれる職業仲人が存在していたとされています。一説には、更に遡り、この段々と時代と共に仲人の存在は重視される様になり、庶民でも「嫁入婚(よめいりこん)」が定着した江戸時代には、婚姻の段取りを全て取り仕切るようになったのです。両家の身分・懐具合・仕事内容、などが釣り合うかどうかを考えて「縁談話(えんだんばなし)」を進めました。仲人は婚礼の立会人も務めたことから、別名「橋渡し(はしわたし)」などと呼ばれることもありました。かつては「仲人と言えば親も同然」と言われ、嫁と婿の当人同士だけでなく「両家の間を取り持つ」と言う重要な役割があったとされています。場合によっては夫婦喧嘩の仲裁までやることもあったそうです。婚姻後の将来に渡っても、その後の人生の後見人役として夫婦の支えとなっていたのです。 


<月下氷人(げっかひょうじん)>  

「月下氷人」は「月下老人(げっかろうじん)」と「氷上人(ひょうじょうじん)」がひとつになってできた言葉で、正に「仲人」を表す言葉です。 

①「月下老人(げっかろうじん)」:「続幽怪録(ぞくげんかいろく)」に登場する人物のことです。唐の韋固(いこ)なる青年が旅の途中、宋城の南の宿場町を通りかかった際、寺の門前で大きな袋を置き月光の下で書を読んでいる老人に出会いました。その袋から赤い縄(なわ)が出ていることに気付いた韋固が老人に縄の使い道を尋ねたところ、「この縄で足をつなげば、どんな男女でも夫婦の縁で結ばれる」と答えたと記されています。さらに老人は韋固の未来の妻を予言しましたが、14年後に韋固が結婚した女性は老人が予言した娘その人でした。これらのことから男女の縁を結ぶ人のことを「月下老人(げっかろうじん)」と呼ぶようになったそうです。「赤い糸」ならぬ「赤い縄」だったのです!。 


 ②「氷上人(ひょうじょうじん)」:「晋書索紞伝(しんじょさくたんでん)」に登場する、晋(しん)代の中国にいたとされている策耽(さくたん)という名前の高名な占い師です。ある日、「氷の上に立って氷の下の人と話をした」という夢を見た令狐策(れいこさく)という人物が策耽を訪ね、夢占いをしてもらいました。すると策耽(さくたん)は、「氷の上下は陰陽であるから、その夢はあなたが結婚の媒酌をすることの前兆だ」と言われたのです。すると令狐策は本当に大守の息子の仲人を頼まれ、めでたく婚姻が成立した。という話から「氷上人」が仲人のことを指すようになったのです。 


③「月下氷人(げっかひょうじん)」:結婚に於ける「仲人」を意味する言葉です!。「月下氷人」という言葉そのものは、由来となった「続幽怪録(ぞくげんかいろく)」や「晋書索紞伝(さくたんでん)」には登場せず、中国で使われてもいません。日本で「月下老人(げっかろうじん)」と「氷上人(ひょうじょうじん)」という占いの名人にまつわる逸話をつなげてこの言葉ができました。人生の門出を祝う結婚式によく使われます。 


<まとめ> 

現代の仲人は「頼まれ仲人」と「引き合わせ仲人」の二種類を指します。1990年代にバブルが崩壊し、また日本の伝統的な雇用形態だった「年功序列」や「終身雇用」が影を潜め、更に自由で多様化した挙式が増えると、会社の上司に仲人を頼むことは少なくなり、挙式の場だけ依頼される「頼まれ仲人」が一般的になりました。また、縁談を最初から携わり、全ての段取りを世話する「引き合わせ仲人」は実質的に殆ど無くなってきていると思います。しかし、そこは声を大にして申し上げたいと思いますが、我々結婚相談所のプロ仲人がしっかりとサポートする役割を担っていて、時には「両家の間を取り持つ」ことや、場合によってはお二人の喧嘩の仲裁や、プロポーズの演出もお手伝いします。結婚後の将来に渡っても、何らかの形でお二人とのご縁が細く長く繋がって行けば良いと願って居ります!。今日は、この辺で失礼します。

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