結婚の形態とは?(その4)


昨日は、鎌倉時代に「婿取婚」から「嫁取婚」への変化の過渡期を迎えたものの、母系型家族が崩れ、武家で「嫁」が男性の家に入る「嫁取婚=嫁入婚」が結婚の基本形とされるようになってくるのは、室町時代になってからだと言う話をいたしました。今日は「結婚の形態とは?(その4)」として「冠婚百科」より「嫁入婚」の“しきたり”についてご紹介いたします。 


<嫁入り次第>  

「冠婚百科」の「嫁入婚」の記述によれば、明らかな様子を見て取ることができます。 ~~~平安時代、公家では牛車(ぎっしゃ=ウシや水牛に牽引させる車)を用いたが、武家社会では輿(こし=屋形の形をした担ぐ乗り物)を使い、輿を連ねての嫁入り道中が行われるようになる。当時の武家の嫁入は、まず嫁の家の門の外では松の木を焚いて門火を行った。嫁は多産のシンボルである犬張子の箱を2つ置きその間に座り、輿に乗って門を出た。花嫁の輿が婿の家に着くと、ここでも門火を焚き、輿が門に入るときに、「請取渡し」の儀が行われる。ついで「輿寄(こしより)」の儀式があり、それがすむと花嫁は輿から出て「祝言の間(しゅうげんのま)」に進む。祝言の間は、家の中で最も奥の庭に面した所で、嫁は床の上座に座る。次に婿が座につくと、「待上臈(まちじょうろう)=大臣の女」は祝儀の言葉をのべて両人を合わす。まず最初の祝儀は、「式三献(しきさんこん)=現在の三々九度」と呼ぶ酒式から始められる。この時各人に御膳が三つずつ置かれ、そこに盃が3つ添えられている。女房(貴人の家に仕える女)3人が出て、嫁より盃を始め、婿、待上臈と3人が3度づつ、継ぐのである。式三献のあと、初献(しょこん)、雑煮が出る。これは夫婦だけの宴で、父母、兄弟は立ち会わない。こうして祝言が終了すると、いよいよ床入(とこいり)となる。さて「色直し」の衣裳は婿の方から土産に出されるもので、二日目の夜に赤や青の衣裳を着ることになるが、それまでは男女とも白の衣裳を着る。そして嫁は色直しがすんだあとで、初めて舅、姑と対面した。~~~ 


<現代に通じるしきたりの数々>  

①輿(こし):神輿(みこし)として祭礼の道具になっています。 

※玉の輿(たまのこし):普通の一般女性がお金持ちの子息の嫁になる事を「玉の輿に乗る」と言う言い方として残っています。 


 ②引出物(ひきでもの):元来は平安時代の貴族が馬を庭に引き出して客たちに見せて贈り物にしていたことに始まり、何か喜び事があるたびに祝宴が開かれ贈り物が楽しみにされた様です。鎌倉時代以降の武士は、刀剣、弓矢、高価な海産物を贈り、江戸時代では焼いた鯛、鰹節を引出物にしたそうです。何れの時代でも人々に好まれる高価で縁起の良いものが贈られたのだと思います。 


 ③里帰り(さとがえり):里帰りは嫁入り婚の儀礼であり、結婚成立したのち,嫁が実家に帰ることをいう。伝統的風習の一形式としては、結婚ののち3日目、また5日目に夫が妻を妻の実家まで送り、夫は婚家に帰り、妻は自分の実家に宿泊し、翌日、妻の母が妻を夫のいる婚家に送り届けると言うしきたりになっていました。 


 ④お色直し:現代に於けるお色直しは、新婦が白一色で仕立てられた白無垢(しろむく)から、色打掛(いろうちかけ)に着替えることを指していて、白無垢から色打掛に衣裳替えするのには「相手の家に染まる」という意味が込められている。などの説明がなされますが、実は、本来の意味は、「式三献(しきさんこん)」の後、夫婦だけの宴があり「祝言(しゅうげん)=婚礼」が終了すると、「床入(とこいり)=共寝(ともね)」となります。つまり床入の前の初日に着る白の衣装から、二日目の夜に着る色付きの衣装へ変わることを「嫁の色直しを済ませる」と言うのです。 


 ⑤式三献(しきさんこん):現在の三々九度のことです。「三献の儀」として確立したのは室町時代の武家礼法によるとされています。ちなみに、現在の三々九度の正式な作法は、三段に重ねられた小・中・大・の杯(さかずき)を順番に3回づつ合計9回飲むことになります。一の盃(小)は新郎→新婦→新郎、二の盃(中)は新婦→新郎→新婦、三の盃(大)は新郎→新婦→新郎となります。注ぎ方はお銚子を3度傾けて3度目に酒を注ぎ、飲む時も1度、2度は盃に口をつけるだけで、3度目にいただくのが一般的です。略式では各盃を2回づつ、計6回で済ませることが多いです。神前や仏前結婚式では、この正式な作法を行うことがあるそうです。今日は、この辺で失礼します。

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