優しい男性の特徴とは?!(後編)

今日は「優しい男性の特徴とは?!(後編)」をお送りします。



女性の皆さんの多くが結婚相手として好みの男性の条件に必ずと言って良いほど、「優しい男性」を挙げる、言わば“必須の条件”と言っても過言ではない「優しい男性」ですが、そこには一つ男性には中々理解できない難問があるのです。それは、女性から求められる“優しさ”と、男性が普通にイメージしている“優しさ”は大分ニュアンスの違いがあると言う現実が有るのです。言葉を変えれば「モテる“優しさ”」と女性ウケしない「モテない“優しさ”」とも言えると思います。


たぶん、男性の中には「何で生まれてこの方、女性からモテた試しがない...」と仰る諸氏も居られることでしょう。ご自分で“優しさ”を持ち合わせているかどうかは、良く分からないと感じるかも知れませんが、少なくとも親切な接し方をしているつもりだし、女性に対して周囲が眉をひそめる様な“塩対応”をしていることは断じてありません!と自身を持って答える方は多いのではないでしょうか。しかし、その様な悩める男性の皆さんにお聞きしたいのは、「その“優しさ”は女性から求められる“優しさ”ですか?!」、「もしかしたら、その“優しさ”は少々履き違えているのではないですか?」と言うことです。


今回の後編では、女性から求められる“優しさ”についての分析を引き続き行いたいと思います。テーマとしては、「女性ウケしない“優しさ”が嫌われる理由」、「男性は女性が求める“優しさ”になぜ気付かない」について考えてみたいと思います。なお、前回の前編と同様に女性目線と男性目線を織り交ぜながら話を進めていきたいと思います。恐らく男性が普通に考える“優しさ”と、女性が実際に求めている“優しさ”の違いを“なぜ”の部分も併せて理解して貰えるのではないかと思います。では早速まいりましょう。



<女性ウケしない“優しさ”が嫌われる理由>


①何を考えているか分からない


女性ウケしない“優しさ”に「断ることが出来ない」「自分から告白できない」「優柔不断」がありますが、これらは何故女性にウケないかと言えば、「主体性がない」と言う言葉に置き換えられると思います。つまり「自らの意思で考えて、自らの決断に従って、自らの責任において行動すること」が出来ない男性のことを言うのです。主体性のない男性は、「何でも引き受けてしまう意思の弱さ」、「自分の気持ちを表に出せない気の弱さ」、「自分では何も決められない決断力の無さ」そして「自らの責任において行動する能力が欠けている」を見事に兼ね備えていると言うことなのです。何事も受け身の姿勢を崩さず、リスクを負うことを嫌い、迷ってばかりで結論は人任せ、自分に自信がないので散々悩んでも結局は何も決まらないし、先へ進まない、いったい何を考えているのか分からない、と言う女性からの評価になってしまうのです。“優しい”が故の嫌われてしまう理由の一つだと思います。


②刺激がなくて物足りない


優しい男性は平和主義者で気弱な面が強く「男らしさ」「逞しさ」「力強さ」と言った“刺激的”な部分がないと、正に「いざという時に役に立たない」「何かしらの危険から守ってもらえない」といった切実な危機回避への欲求を満たしてくれない事になります。実際はその様な危機的な状況は滅多にないのですが、女性が自分にない“男性的な部分”に惹かれるのも分からなくはありませんし、“物足りない”と言われれば、そうなんですね...と納得するしかないのかも知れません。優しい男性は物足りないと言われてしまうと男性は???となってしまいそうですが、そこが「女性ウケしない“優しさ”」だと言うことに他ならないのです。


③媚びているいやらしさ


優しい男性は時として女性を大切にしたい一心で、と言うよりは嫌われたくない一心で、やたらと「ごめん」を口癖の様に連発したり、不自然なお世辞を口にしたり、束縛したくない気持ちから嫉妬しない、と言うことが普段の日常に表れるのですが、これは女性からすると「媚びている」と打算的な感じがしてしまう部分でもあるのです。媚びない男は愛想がありませんが、全ての女性に別け隔てなく笑顔で接する男性よりも、愛想のない不器用さが、時には自分だけに向けられた“安心感”を与えてくれたりもする訳なのです。無愛想な男性が車道側を歩く彼女を歩道側へ引き寄せたりすると“ギャップ萌え”になるのでしょうね。“優しさ”とは実に奥が深いものだと思います。



<男性は女性が求める“優しさ”になぜ気付かない>


そもそも男性は女性が求める“優しさ”になぜ気付かないのでしょうか?。個人的に思うには、男性も女性も自分にとって都合の良い、或いは自分にとって有利になる“優しさ”を求めているからなのではないでしょうか?。つまりお互いがお互いの求める“優しさ”に気付いてないだけなのだと思ってしまうのです。それはそれとして、今回は“優しい男性の特徴”即ち女性が求める“優しさ”を考えていますので、敢えてその観点を崩さずに進めることにいたします。男性が女性が求める“優しさ”に気付かないのは、当然と言いますか幾つかのポイントがありますので、それぞれについて考えていきましょう。


①恥ずかしさが邪魔をする


男性は女性が求める“優しさ”の中身には気付いてもいませんし、どうして欲しいのかを理解してもいないでしょう。しかし、恐らく“優しさ”を求めていることは感じていると思います。ではなぜ叶えてあげられないのでしょう。それはある意味“甘え”なのだと思います。仕事の同僚など他人の前では好感度の高い対応を普通にしているのに、彼女には愛想の無い態度を取ってしまうのは、「甘えたくても素直に甘えられない」、「甘えたいのを我慢してストレスを感じている」、プライドが邪魔しているのか、それとも天の邪鬼(あまのじゃく)な性格なのか、気を許している彼女だからこその我儘なのかも知れません。


もう一つ考えられるのは、“内弁慶”なのかも知れません。昔から“内弁慶”と言う言葉を聞きますが、正に仕事上などで、したくもない気遣いをして愛想良く振る舞って無理をしているので、彼女の前ではホッとして飾らない素の自分を出してしまうのでしょう。それが客観的にみれば“優しさ”に欠けている態度だったり、思い遣りの無い物言いだったりするのです。外面を良く見せようと頑張っている男性にしてみれば、彼女には無愛想でも許して貰えるだろう...と言う“甘え”もあるのだと思います。


②“優しさ”の価値観がズレている


先程も触れましたが、男性の求める“優しさ”と女性の求める“優しさ”はお互いがお互いに都合の良い“優しさ”を求める限りどうしても本質的にズレが生じます。その具体的な例をお互いに理解することがとても大切なことだと思います。


「男性はイベントの度に女性にサプライズプレゼントしたがる。」

→「女性は男性があげたいものではなく、自分が欲しい物を選んで欲しいと思う。」


「男性は女性が何かしらの理由でデートをドタキャンしても優しく許す。」

→「女性はデートをドタキャンした時は、男性には素直にがっかりして欲しい。」


「デートの行き先や食事の内容を女性の好きなように選ばせてあげたいと思う。」

→「女性は二人の好みを考えて楽しくなるプランを提案して欲しいと考える。」


「彼女の機嫌が悪い様子を感じたら、刺激しないように側で寄り添う。」

→「女性は機嫌を損ねている時は、面白いことや、テンションの上がりそうなことを言って、笑顔にさせて欲しい。」


「彼女が悲しそうにしている時は、その悲しみを共有して一緒に考えたいと思う。」

→「女性は悲しいことがあった時は、彼にそっとハグして欲しいと思う。」


それぞれの例の男性と女性の考え方を比べてみれば良く分かって貰えると思いますが、男性は“優しさ”を「自分がどうしてあげたい」、「彼女の好きなようにさせてあげたい」、「彼女に委ねたい」、と言う発想をするのに対し、女性の求める“優しさ”は、彼氏には女性の目線でどうして欲しいと思うかを考えて行動して欲しいのです。「俺はこう思うけど君はどうして欲しい?」と言うスタンスだと思います。


③“優しさ”を素直に表現できない


当たり前ですが、“優しさ”は男性と女性によっても感じ方が違いますが、一人ひとりのこれまで育ってきた生活環境の違いによってもかなり感じ方が変わってくると思います。ましてや、“優しさ”の中身やそれをどう行動に移すかは、学校では教えて貰えませんので、様々な経験の中から自然に身に付けていくものだと思います。もし女性への“優しさ”を上手く素直に表現できないとしたら、どう表現するかを悩むより、「優しくしたいけどどうすれば良いか分からない」とそのままの気持ちを話したり、或いは「優しくしたい気持ちそのものを伝える」と言う方法を実行してみると好いかも知れません。


女性はそんな男性の真っ直ぐな不器用さを決して否定したりせず、寧ろ初々しく新鮮な気持ちで歓迎してくれると思います。そこさえ伝われば、あとは女性がして欲しいと考えている“優しさ”を彼女から良く聞いて、それを一生懸命実行すれば良いのだと思います。変に分かっているフリをして独りよがりな行動に出たり、逆に黙り込んで素っ気なくしてしまったりするのは、女性には理解出来ない行動なので、止めたほうが良いでしょう。


「ありがとう」と感謝の言葉を口にすることも「どうして良いか分からない」と白状するのも“素直さ”や“誠意”を示すと言うことでは一緒なのだと思います。ここは策を労せず、天の邪鬼な態度を取らず、真正面から正直な気持ちをそのまま伝えれば良いのだと思います。男性と女性は最後には分かり会える関係を何とか築いて維持していけるものだと思っています。


今日も良い一日であります様に。


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