“上から目線”の男子ってウザ可哀そう…
相談所も色々、会員も色々、仲人も色々です…。先日から、いわゆる “結婚相談所あるある” をお送りしています。日々の活動を通して、“心に移りゆくよしなし事” を気の向くままに(気が向いたときに...)少しづつお話しして見たいと思います。
今日は、『“上から目線”の男子ってウザ可哀そう…』をお送りします。
婚活男性の中で女性から嫌われてしまう理由の一つがこの“上から目線”だと思います。お見合いで、初めてお会いした女性に、よりによって“上から目線”の物言いをしてしまうのでしょうか?!。これ、結構多いから不思議です…。
せっかくお見合いが成立して、心待ちにして当日を迎えたのに、本当に勿体ない行動だと思います。素敵な出会いをしても、お相手に「この男性とまた会って見たい」と思って貰わない限りは、その先のプレ交際が実現する事は有り得ないことは、誰でもよーく理解している筈なのに…。その原因っていったい何なんでしょう?!。例えば…。
①自分が相手より優れていると自惚れている
いわゆる“優等生タイプ”で、プライドが高く、人の話を聞こうとしない、人の気持ちを分かろうとしない、挫折と言える様な挫折を余り経験したこともなく、何となく我が儘が許される環境で平和に暮らして来てしまったので、何を言っても“自分なら許される”と思い込んでいます。故に、相手への配慮に欠ける行動をごく自然に取ってしまうのです。
その根拠のない自信は“自惚れている”にも程があると自分自身で気付かない限りはそのまま変わらないと思います。自分は勝ち組、自分は特別な存在、当然周りから一目置かれる存在だと思い込んでいるので、嫌われて受け入れて貰えなくても、ただ不機嫌にこそなりますが、自分の行動を改めて打ち解ける努力をしようとはせず、自責にかられることは…多分ありません。
②大きな“勘違い”
お見合いで使わせていただくホテルのラウンジで接客をしてくれるウエイトレスさんへ、当然の様に横柄な態度を取ったり、失礼な物言いをしたり、「いったい何者??」と一緒に居ることが恥ずかしくなってしまいます。
駅の改札で待ち合わせたら外は雨…、やっと乗せてくれたタクシーの運転手さんにも、何故か不機嫌な態度をとって“上からの物言い”をして、自分が上に立とうとします。しかも仕事上、下手に行動するのが明らかな相手に、わざとらしく強気に出るのです。理由は分かりませんが、完全に自分が偉いと“勘違い”してしまっているのです。
③自分勝手な振舞いさえも正当化する
他人には、ことのほか厳しく、必要以上に強気に出る一方で、自分には実は自信がなく依頼心が強い意外な面を持っています。そんな“自惚れ屋”を褒める人は中々居ませんので、もし褒められるような事があった場合には、その奇特な相手を手放しで好きになり、もっと褒めて欲しいとアピールしてくる、とても面倒な性格でもあります。
何でも自分に都合の良い解釈をし正当化することしかしませんので、何か問題が起きても真正面から解決しようとはせず、自分を擁護する“屁理屈”を並べた挙句に、絶対に自ら動くことはいたしません。“コツコツ少しづつ努力する”などと言う生真面目な行動は、自分には向かないと本気で思ってしまうのです。故に本来なら必要なコミュニケーションを取ろうとする事など一切ありません。
④人としての進歩が難しい
困難なことを進んで克服しようとはせず、何だかんだ言い訳をして、努力もしないので、周囲からも見限られ、自然と相手にされなくなってしまいます。大人になっても誰かを頼り当てにする事しか考えないので、幼稚な精神構造しか持ち合わせず、人としての進歩が難しくなってしまいます。
お付き合いする女性には、強気になり見下した態度に出ますが、実力の無さや自信の無さを見透かされると、急に弱気になってしまい、相手に愛想を尽かされたくない一心で、まるでストーカーの様に傍にいて中々離れようとしなくなりますので、注意が必要です。
⑤実は一番になりたくて仕方ない…
物事を深く考えたりはしないので、目的をしっかり持ってと言う訳でもなく、コツコツと努力する事もしないので、“夢を見ている”ようなものに近いのだと思いますが、とにかく何でも良いから、誰かの上に立ちたい思いでいっぱいなのです。
当然、その誰かと目された人は、全く気付きもしませんので、自分一人で“夢の中のマウンティング”をしている様なものなのです。そう考えると、“上から目線”の男子ってウザいけど可哀そう…と思ってしまう母性に溢れた女性も出て来るのかも知れません…。いやいや、それは無いでしょう!…(笑)。
N子さんは今年29歳を迎え、生まれ育った地元で小学校に奉職する教師をしています。人懐っこくて優しい笑顔は子供達にも親しまれていて、〇〇ちゃん先生と名前で呼ばれるほどの大人気ぶりだそうです。
N子さんも子供たちが大好きで、結婚してもそのまま仕事を続けて、子供達と関わって行きたいと考えています。婚活歴は3ヶ月になりますが、地元での出会いを求めていることもあって、中々条件に合うお相手との出会いに恵まれていない日々が続いていました。
しかし、先日やっと県外の方から、茨城に住んで東京へ通っても良いと言う条件の男性から申受けをいただきました。早速N子さんにお伝えしたところ、とても喜んでお見合い成立となりました。N子さんも今回は気合が入っていて、髪型を調え、新しいワンピースも調達し、普段はあまりしたことのないネイルにも気を配り、お見合いに備えて準備に余念がありませんでした。事前の注意点の確認も済ませ、当日は台風一過の晴天にも恵まれ、眩しい太陽まで応援してくれているかの様でした。ところが…。
N子さん:「先ほど、お見合い終了しました…。」
私:「何か…浮かない様子ですか…。」
N子さん:「Oさんは子供みたいな方でした…。うちの学校の生徒達の方が素直で協調性があると思います…。」
私:「いったい何があったんですか?!。」
N子さん:「世間話とか一切なしで、いきなり店員さんを呼んで、『私はアイスコーヒー、貴方も同じで良いですかね…。じゃあ早めに頼むよ!。』と偉そうにオーダーしたんです!。わたし、ホットコーヒーが飲みたかったんですが…何も言えませんでした。」
私:「強烈な“上から目線”の物言いじゃない?!。」
N子さん:「いきなりの先制攻撃で驚いてしまいました…。とは言え、せっかくのお見合いなので、気を取り直して、『今回は、お見合いを申し込んでいただいてありがとうございます。お会いするのを楽しみにしていたんですよ!。』と御礼を言ったんです。そうしたらOさん、『ところで、僕は結婚相談所へ入ったばかりなんですが、N子さんは初めてどの位なんですか?』って聞いてきたんです。わたしが答えに困って『はぁ…』とだけ言うと、今度は『茨城でずっと小学校の先生を続けたい感じですか?。』と不躾な質問を続けたんです。私が『できれば…』と中途半端な答え方をしたのが、気に障ったのか、『N子さんって控えめな方なんですね!奥ゆかしいと言うか、女子力の高い方なんでしょうね!。』と言ってハハハハって笑ったんですよ…。」
私:「今度は“決めつけ攻撃”に走ったワケね?!。」
N子さん:「“勘違い”も甚だしいですよね…。わたし、だんだん腹立たしくなってきて、『Oさんこそ、子供の頃のとても無邪気な心を持ち続けていらっしゃる方なんですね!。』って言ってみたんですよ。」
私:「それ、かなりグサッと来たんじゃないですか?!。」
N子さん:「タップリと皮肉を込めたつもりなんですけど…。Oさん、何を“勘違い”したのか、『そんな風に褒めていただいたの初めてなので感激しました!。正直嬉しいですハハハハ!。』ってまた笑ったんです…。」
私:「そんな人居るの?N子さん電車で移動中に夢でも見てたんじゃないの?!。」
N子さん:「わたしだって夢ならどんなに良かったかと思っちゃいました…。それから、わたしに褒められた(と思いこんだ)Oさんは、気を良くして、仕事で業績を上げた話や、部下を指導するのが大変な話や、トンデモ上司から部下を守ってやった武勇伝に至るまで、アイスコーヒーを飲む暇も無く、ずっとしゃべり続けてました…。」
私:「N子さんは何か話をすることはできたの…?。」
N子さん:「それどころじゃありませんよ!相槌を打つのが苦痛で、早く時間が過ぎてくれないかなと考えてました。お相手には失礼ですが、まったく興味が沸きませんでしたので、質問もこちらからは特にしませんでした…。最後にはあまりの独善ぶりに哀れな感じもしてしまいました…。」
私:「それは、災難でしたね…。お疲れ様でした…。ちなみにさっき県内の方からもう一件の申し受けがありましたよ!。」
N子さん:「ホントですか?。どんな方ですか?急に元気が出てきました!。」
私:「県西地区の中学校で国語の先生をしているそうですよ!。今度は良い出会いになると良いですね。AIマッチングのお相手も5人ほどシステム紹介しておきますね!。」
N子さん:「しかし、あそこまで自惚れの強い男の人に初めてお会いしました。苦痛でしたけど…でも、良い勉強になりました。実は、帰り際に『次もよろしく!』と“最後の上から目線攻撃”を受けたので、上手く“お断り”しておいて下さいね!。」
私:「先方のプライドを傷付けない様に丁寧に“お断り”しておきますから心配しないで大丈夫ですよ。N子さん、何か美味しいものでも食べて“気晴らし”してから帰って来てくださいね。」
N子さん:「そうします。この前、はなさんから教えて貰った浅草の老舗洋食屋さんにでも寄ってみます。名前は何でしたっけ?。」
私:「ああ、浅草グリルグランドね!。あそこ旨いです!。FBの公式アカウントのURLを送っておきますね。」
N子さん:「二人前くらい食べちゃいそうで怖いわ…(笑)。」
私:「いやっ、どーも!。(笑)。」
“他山の石以て玉を攻(おさ)むべし”
これは、よその山から出た質の悪い石でも、自分の玉を磨くのに役立てることができる。転じて、他人の誤った言行でも、自分の修養の助けとなるという意味になります。N子さんには次こそ良い出会いをして、ご縁に繋げて欲しいと願うばかりです…。今日は、この辺で失礼します。
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