年貢を納めたくない男、外堀から埋める女!


相談所も色々、会員も色々、仲人も色々です…。一昨日から、いわゆる “結婚相談所あるある” をお送りしています。日々の活動を通して、“心に移りゆくよしなし事” を気の向くままに(気が向いたときに...)少しづつお話しして見たいと思います。 


今日は、『年貢を納めたくない男、外堀から埋める女!』 をお送りします。


昔からいつの時代も男は“束縛”や“責任”や“決断”の文字を自分の辞書から永遠に消してしまいたいと思っている生き物だと思います。自由をこよなく愛し、計画など立てずに、右へ左へフラフラと、思い付くまま気の向くまま、腹が減れば漁をして空腹を満たし、毎日をただのほほんと暮らしていければ、この上ない“至上の幸せ”を感じられると考えているのです…。 


一方、女は、これまたいつの時代も、そんな生まれながらの自由人に、“ちゃんとして!”と叱咤激励し、子供の為、家族の為と言い含め、靴を履かせ、ネクタイを締めさせ、少しばかりの小遣いと、お仕着せの吊るしのスーツ、弁当すら入ってないくたびれたカバンを持たせ、満員電車地獄へと毎日平気で送り出す生き物なのです。 


男がそんな不自由極まりない、がんじがらめの生活に、自ら好き好んで身を投じようとする筈がありません!。でも、不思議なことに、惚れてしまった女性を幸せにする為ならと、窮屈な首輪を嵌める決心をしてしまうのです。 


例え一時の勘違い、気の迷いとは言え、毎日ストレスを抱え、何の見返りらしい見返りも求めず、ただひたすら妻の為、子供の為、家族の為に一心不乱に仕事を続けるのです。とどのつまり、今や日本男子の平均寿命は81.09歳、何と平均で6年以上も女性より早くこの世を去ることになるのです。実に男は可哀そうな生き物です。 


世の男たちを、そこまで忠犬たらしめる女性の処世術は、実に狡猾で抜け目がありません。完全に男を手玉に取ってしまいます。運命の赤い糸?!とやらで結ばれたが最後、ほどくのには余程の忍耐と根気が必要とされるのです。伴侶となる女性が不敵な笑顔を浮かべながら渾身の力を込めて逃がさない様に、幾重にも幾重にもきつく縛っている情景が思い浮かびます。 


とある男性会員のC君は、今年31歳になる人材派遣会社に勤めるサラリーマンです。釣り好きを自称する、自由気ままな太公望です。出世にもそれほど興味はなく、タバコも吸わず、賭け事もせず、宝くじさえ買おうとはしません。釣れた魚を自分でさばいて旨い酒を2合だけ飲むのが唯一の楽しみと言う、ごく普通の愛すべき若者です。 


そんなC君が何を血迷ったのか、素敵なお嫁さんが欲しいと一大決心し、当相談所「婚活茨城!仲人ひきうけ隊」への入会を希望してきました。選んでくれた理由を聞くと、「悪い事をできなさそうな顔に感じたから」それから、経営理念に「行雲流水」と書いてあったことに、妙に共感を覚えたそうです。 


「行雲流水」とは、空を行く雲や、川を流れる水の様に、物事に執着せず、自然の成り行きに任せて行動することを例えた言葉で、子供時代から私の好きな言葉です。 


C君が希望するお相手は、「少しポッチャリ系で裏表のない素直な性格の女性」との事でした。一通りお見合いから、交際を経て、成婚へ至るプロセスと、ルールやマナー等の説明も済み、いざ婚活開始となりましたが、毎週10人づつ申し込んで3週間が過ぎても、中々お相手からお見合いをお受けする旨の吉報は届きませんでした。 


写真をプロにお願いして撮り直そうとか、プロフィールに家族との微笑ましいエピソードを加えて見ようとか、色々と作戦を練り始めていたその頃、埼玉在住のDさんと言う女性が、C君を「お気に入り登録」してくれました。 


私は早速C君へ連絡し、「お気に入り登録」とは、実質上女性から交際申込みを受ける一歩手前で、“仮申し込み”の様なものだと説明し、もし、この方とお見合いを望むなら、こちらからも「お気に入り登録を」お返しして、明日にでもDさんへ先に申し込みをしてみたらどうですか?!。とアドバイスしました。 


C君はDさんのプロフィールを、それこそ隅から隅まで読んで、「この女性は自分を癒してくれそうな感じがします。是非申し込んでみます!。」真っ赤なワンピースを着た笑顔の素敵な少しポッチャリ系のDさんは、正にC君にとっての理想的なお相手だったのです。 


こちらからも「お気に入り登録」の“お返し”をした上で、次の日の朝にはC君からの申し込みが届きました。直ぐにお相手相談所へとお繋ぎして、お見合いが成立する様に願いました。すると、「お気に入り登録返し」が好感を得たのか、昼過ぎには“お見合い成立”の連絡が届いたのです。 


C君は会議を抜け出して「申し込みを受けてくれてありがとうございます。と先方へ伝えて下さい!今からお会いできるのが楽しみです。」と弾んだ声で電話をくれました。そのままの気持ちをメッセージに込めて、先方仲人さんへ託しました。 


冷静に考えれば、やっと最初のお見合いが決まっただけなのですが、C君の喜び様に、こちらも触発されたせいか、妙に殊のほか嬉しく、何の根拠もありませんでしたが、何か上手く交際に進めそうな気がいたしました。 


それから、5日後の日曜日にお見合いも決まり、大宮のとあるレストランの予約も取ることができました。レストランのオーナーへお見合いのことを伝えると、とても喜んでくださり、他の席から少し離れた、一番明るい窓辺の奥の席をリザーブしてくれました。お二人のお見合いの成功を心より願っています!とのメッセージまでいただきました。 


 お見合いに際しての注意事項のレクチャーも済み、準備万端で当日を迎えました。空は快晴で眩い日の光が出会いを祝福している様でした。駅の改札口での待ち合わせに迷うことも無く、レストランの予約席へ着いたお二人は、見つめ合って夢の様な1時間を過ごしたそうです。終了後30分も経たないうちにC君から“交際申込み”の連絡が入りました。 


すぐさま先方相談所へお伝えしたところ、Dさんからも「またお会いしたい」と連絡が来たそうです。“交際成立”です!!。 


そこまでは順調すぎて怖いくらいでした。ファーストコールでちゃっかりLINE交換も済ませ、次の週末には初デートも決まりました。毎日の様にどちらからともなくLINEでのコミュニケーションが続き、毎日が楽しくて仕方ないと言った感じでした…。 


誰もが羨む微笑ましい交際が2ヶ月ほど続いた頃、“C君釣りに行く”事件が起こりました…。C君は、根っからの“太公望”です。釣れた魚を自分でさばいて旨い酒を2合だけ飲むのが唯一の楽しみなのです。ところがDさんとの予定が次から次へと埋まってしまい、大好きな釣りが出来なくなってしまったのです…。 


目的を達成しようとした時に、何かしらの犠牲はつきものではあるのですが、最近そろそろ“真剣交際”の話が出始めていたこともあり、何か窮屈な感情がC君を釣りへと駆り立てたのでしょう。元々男性は“束縛”や“責任”や“決断”の文字を自分の辞書から永遠に消してしまいたいと思っている生き物ですから、女性に外堀から埋められてくると、本能的に“危機意識”が芽生えてくるのです!。 


ちょっと待て、このまま立ち止まらずに真剣交際へ進んでしまって良いのか自分!…。もう一人のC君が問い掛けます。一日中、久しぶりに釣り糸を垂れたC君は釣り船を降りて直ぐに電話をくれました。「Dさんと真剣交際したいのでよろしくお願いします!」いやっどーも!!(コレ茨城人の口癖の方言です)。 


休日なのにデートもしてくれず、最近LINEも言葉少なくなっていたらしく、Dさんは担当仲人さんへ、不満と不安を打ち明けていたそうです。自分が着実に外堀を埋めていき、“真剣交際”を話題に出していたこともあり、C君のことを優柔不断に感じていたのでしょう。でも、Dさん!それ男の本質ですから!少し時間の余裕をあげてね!(と心で叫んでみました…)。 


そこへC君の“真剣交際宣言”をお伝えすることができたので、先方仲人さんは大変喜んでくださいました!。Dさんからの「こちらこそよろしくお願いします!」のメッセージをC君へ伝えると、「いやっどーも!!今日は釣りに行って考える時間ができて良かったと思います。ありがとうございました。」とても嬉しそうでした。 


そこからは、また順調モード全開となり、C君がもう一度釣りに逃げる?暇も無く、あっという間にDさんに内堀まで全部埋められてしまい(笑)…。プロポーズOKから成婚退会まで、お二人が“夢”を“現実”にされるまで一ヶ月もかかりませんでした。 


ちなみにC君に「決め手は?」と聞いたところ、「Dさんが月に一度だけ釣りに行くことを認めてくれたことです…。」と、にこやかに答えてくれました。いやっどーも(笑)。お二人の幸せを心より願っております。



“行雲流水” 



C君、Dさんと一緒に釣りを楽しめる様になると良いですね…。今日は、この辺で失礼します。  

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