父親が年頃の娘に伝えたいこと


相談所も色々、会員も色々、仲人も色々です…。日々の活動を通して、“心に移りゆくよしなし事” を気の向くままに(気が向いたときに...)少しづつお話しして見たいと思います。 



今日は、『父親が年頃の娘に伝えたいこと』をお送りします。 



父親にとって、いつになって可愛らしくて仕方ないのが、「娘」というものではないでしょうか。母親にとって息子が特別な存在であるように、父親にとっての娘もまた、特別な存在ではないでしょうか。「パパのお嫁さんになる」ドラマのようなセリフを、一度は言われたことがあるのではないでしょうか?。そんな父親から娘へのメッセージは、実に心暖まるものがあります。  


家事シェア研究家の三木智有氏が書かれた10年後に14歳になる娘さんへ宛てた「10年後の娘に伝えたい10のこと」、そしてイラストレーターで法廷画家の仕事もされている榎本よしたか氏の「娘が年頃になったら伝えたい10のこと」、どちらも難しい年頃に差し掛かるであろう娘さんに伝えたいことをまとめられた内容が、とても素敵なので是非紹介したいと思います。 



<10年後の娘に伝えたい10のこと> 


①なによりも自分を大切に  


ぼくは子供の頃、自分のことが大嫌いだった。自分にはいいところなんて一つもないし、これから先の人生でもいいことなんて何一つ起こらなさそうな気がしていた。だから、なかなか自分を大切にすることができなかったんだ。そのイライラした気持ちは、たまに、人や物に向かっていってしまっていた。  


自分を大切にする、というのは自分だけを大切にすることとはちょっと違う。自分を守るために、誰かを傷つけたり、何かを壊したりすると嫌な気持ちや、悲しい気持ちになったりすると思う。だけど、友達を大切にしたり、物を大事に扱ったりすると自分自身も少し優しい気持ちになれたりする。つまり、


自分を大切にするというのは、それと同じくらい友人や物、自分の周りの世界を大切にすることでもあるのです。 自分を大切にするって、どうすればいいかわからなくなったら、人、動物、物、なんでもいいから自分の周りの世界に少しだけ優しくしてみてごらんなさい。きっと、自分を大切にするということを実感できる筈だから。 



②人を好きになる事は恥ずかしくない 


もしかしたら、もう好きな人がいるかも知れないね。初恋は男の子かな?それとも女の子かな?。人を好きになるって、なんだか少しだけ恥ずかしい気持ちになるかも知れない。人に言えない自分だけの秘密を持っているようなドキドキする気持ちかも知れない。  


もしも、そう思ったとしてもそれは自然なことだし、なにも恥ずかしいことなんかじゃない。人は人を好きになる。みんなと同じ人を好きになる必要なんてないし、誰を好きになってもいい。それが異性であっても同性であっても、その人の素敵なところを発見して、惹かれるってすばらしいことだから。 


人を好きになっている自分を、誇りに思おう。その人の魅力に気がつくことができた自分を、誇りに思おう。 



③君は君だから、それだけで尊い  


ぼくはずっと、自分じゃない誰かになれたらいいのに、って思っていた。自分よりかっこいい誰か。自分より頭のいい誰か。自分より話すのがうまい誰か。ぼくがぼくじゃなくて、彼らの中の誰かだったらどんなに素晴らしい人生になるだろうって考えていた。  


そんな風に想像して、違う人生をイメージの中で歩んでみるのも素敵なこと。イメージの中では、誰にでもどんな人にでもなれるのだから。自分じゃない誰かになりたい。自分じゃない何かになりたい。そう考えることは悪いことでも、ダメなことでも、ましてや逃げていることでもない。ただひとつ、君は君だから。理想通りでなかったとしても充分に尊いんだよ。 



④自分との違い、人との違いを異質なことと思う必要はない  


人と違うことは当たり前で、違っていることは不思議なことでもなんでもないんだよ。自分とは違う考え方や価値観を持っている人もいる。人と自分では考え方が違うなと感じることもある。だけど、それは当たり前だし、違うのが普通なんだ。無理に同じに見せかける必要なんてない。  


もしも君が誰かに傷つけられているとしたら。人とは違う点に、誇りを持って欲しい。その君の出っ張りは、いまは君を傷つけるものかも知れないけど、いつか君を形作る大切な特徴になるはずだから。 


もしも君が誰かを傷つけているのだとしたら、その行為はいますぐに終わりにしなさい。そして相手のことをよく知るように、してみて欲しい。不安や不信は、「知らない」ということから芽生えてくる。相手をよく知ることで、そうした不安が自分の中からなくなることだってある。その上で、違うところは違うんだ、と思えばいい。別に違うということが相手を傷つけてもいいという理由になんてならないんだ。 



⑤誰かのためじゃなく、自分のために美しくあろう  


美しさ、というと大げさに聞こえるかも知れない。可愛くありたい、綺麗でいたい、格好よくなりたい。こうした気持ちを持つことは素晴らしいこと。こうした美しさというのは、見た目だけじゃなくて、君の生き方がそのまんま反映される。  


あの服はダメ、あの髪型はダメ。大人はそうやって外見で誰かを決めつけてしまうことがある。もう少し大人になれば、外見を着飾ることが様々な意味で強い武器になることを知るかも知れない。そうした時に、どういう格好をすることが自分の気持や環境を心地よくしてくれるかは考えてみたらいい。いまはなにより、自分の中にある美しさを素直に育んでいこう。 



⑥人を貶める嘘、自分で自分を恥じてしまう嘘はついてはいけない 


嘘をついてしまうことは誰でもあると思う。ぼくもたくさんの嘘をつきながら生きてきた。だけど、嘘をついたことでずっと後悔してしまうこともある。君にも、そういう経験がすでにあるかも知れないね。  


それは、人を貶める嘘と、自分を恥じてしまうような嘘。この2つは、いつまでも自分の中に残って、苦しめる。「なんであんな嘘をついてしまったんだろう」「あんなこと言わなければよかった」というように。  


嘘をつくのには、何かしらの理由がある。だからぼくは嘘をつくことが悪いことだとは思わない。でも、その嘘をつく理由とはちゃんと向き合うべきだと思う。嘘をつかなくてはいけないのなら。自分を恥じてしまうかどうか、しっかりと考えなさい。 



⑦秘密は大切にしよう 


親や友達、恋人になんでもかんでも話す必要なんかない。自分の中にある大切な秘密は、誰にも言わずにこっそりとしまっておこう。ぼくにも、人には言いたくない秘密がたくさんあった。自分だけしか知らない秘密があるって、ドキドキしてわくわくして、素敵なこと。  


自分の秘密を大切にするのと同じように、人の秘密も大切にしよう。人にはいいたくないこと、知られたくないことが色々とある。本人以外にしてみたら、「そんなこと」って思うようなことかも知れない。でもそれは、秘密の内容の問題じゃないんだ。自分の秘密がとても大切なように、人の秘密も大切に考えてあげて欲しい。 



⑧「休むこと」「逃げること」と友達になろう 


友達との関係。親との関係。先生や他のまわりの大人との関係。そういうものにふいに疲れてしまうことってあるかも知れない。そんな時は勇気をもって一休みしてみるといいと思う。学校を休む。部屋にこもってみる。誰とも会わない日をつくってみる。そうやってひとりで色々考えてみる時間を持ってみよう。だけど、ひとりでこもっていても何を考えていいかわからなかったり。考えが堂々巡りしてしまってどうしようもないときもある。  


そんなときは、哲学の本を眺めてみるんだ。ぼくはそうやってもんもんとして苦しかったとき、「ソフィーの世界」という本を読んで気持ちが楽になったことがある。一休みをするというのは、社会から逃げているってことじゃない。自分と向き合って、自分と対話をする大切な時間。まわりのことを気にしないで、自分との対話をしていこう。 



⑨やってみることに勝る成功はない  


何かをしたいという気持ちを、後回しにしないようにしよう。「後でもできる」というのは本当かな?「後で」と思ってできなかったこと、やりたくなくなってしまったことはないかい?好奇心の火はあっという間に消えてしまう。心も、身体も、時間も。いつだって君が何かをやりたいと思うことに取り組める最適な状態だとは限らないんだ。 


やってみることに勝る成功はない。失敗したとか、恥ずかしかったなんてことは、やってみたことに比べたら些細なこと。そんなのは、プロセスにしか過ぎないのだから。やってみることさえできれば、君はすでにチャレンジの道の上にいるんだよ。 



⑩なにがあっても、君の味方だよ  


君がお母さんのお腹にいるとわかってからずっと。君が元気に産まれてくることを願い、元気に育つことを願い、幸せになってくれることを願ってる。その気持はこの先もずっと変わらない。君がなにをしても、どれだけケンカをしても、その想いは変わらない。  


だけど、味方であるということを勘違いはしないで欲しい。君が間違いを犯せば、誰よりも厳しく叱る。君が間違った道へ踏み出そうとしていたら、誰よりも厳しくそれを止める。それは、君を尊重していないということでも、君の味方をしていないということでもない。味方であるということは、見守り続けているということ。どこにいても、ぼくも(きっとお母さんも)君のことを誰よりも大切に思っているから。 



<娘が年頃になったら伝えたい10のこと>  


①自慢話や武勇伝を得意気に語っては自分の事を身の丈以上に大きく見せようとする人とは距離を取ってください。 



②世の中には想像を絶する暴力が存在します。それを警戒する気持ちを常に胸に持っていてください。こんな人間が本当に世の中に存在するのかと思うような残虐な人間を父は法廷で何人も見てきました。 



③言葉の装飾に惑わされず、その人が何を言わんとしているのか見抜けるようになってください。美辞麗句に酔ってはいけません、言葉よりもその人の行動で本質を見極めてほしいのです。 



④よく知りもしない他人や団体、民族や国家を、今持っている少ない情報だけで判断し、批判するのはやめてください。自分の勝手な想像や妄想で相手に酷いレッテル貼りをして、個人や団体を叩く姿は人間の最も醜い姿と知ってください。 



⑤どんなシチュエーションであったとしても、他人の年収を聞くような真似は絶対にしてはいけません。それは卑しい行為です。 



⑥ニヒリズムに陥るのは成長過程の通過儀礼ですが、人の努力を嗤(わら)うような歪み方をしていると自覚したら、自分を見つめ直してください。 



⑦努力が報われないと嘆く必要はありません。基本的に努力は報われないものです。けど、たまには報われることもあるのです。あきらめないことです。 



⑧何かを決断する時、「皆がこうしているから」という基準だけで決断してはいけません。「自分がどうしたいか」を心に深く問うてください。 



⑨何かやりたい事を見付けて新しく始めるとき、反対する誰かが必ず現れます。その反対の声を上げる人が自分にとって立派な人であるかどうかを見極めてください。そうでなければ、聞く耳を持つ必要はありません。 



⑩生きづらいと感じた時、自分が自由であることを思い出してください。選択肢はたくさんあります。社会通念や常識と呼ばれるものを、一度は疑ってみてください。 



<おわりに> 


「10年後の娘に伝えたい10のこと」の三木智有氏は、この“伝えたいこと”を10年かけてゆっくりと伝えていけたらと思っているそうですし、榎本よしたか氏の「娘が年頃になったら伝えたい10のこと」は、Twitter上で「娘だけではなく、全ての世代にも伝えたい」との声があがったそうです。特に二番目の「世の中には想像を絶する暴力が存在する」には、法廷画家の榎本さんだからこその説得力を感じた方も多いのではないでしょうか。 


それでは、今日はこの辺で失礼します。 


(出典:note編集部お気に入りマガジン、笑うメディアクレイジー)   


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